桜玉吉 「幽玄漫玉日記」 3巻
得体の知れぬ虚無にのしかかられ動けない。
- 作者: 桜玉吉
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2000/06
- メディア: コミック
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鬱病で薬飲みながら漫画を書く作者、不安神経症の担当、いつ休刊になるか危うい掲載誌。箇条書きにすると絶望感がすごいな。
その割には日記漫画なので、意外と客観的な視点で進んでいくのがすごい。自分のおかしいところを、人がまともに読めるような視点で書くなんて、普通できないと思う。
ユーモアっぽく描いているが、フロートカプセルという水に浮かぶ健康器具?やらを作者・担当者の2人で体験しに行き、担当者が閉所恐怖症を発症して薬を服用する、なんて流れはありえない。あぶない。全てが本当の事だとは信じたくない。
でも絵はすげーうまいの。64・65ページの見開きとかため息がでる。
そして後半にはいよいよ筆書きでセリフが一言もないサイレント漫画・・・