黒田硫黄 「新装版 大日本天狗党絵詞」 2巻

おまえはもはやただの人 我らのことは見ない聞かないわからない
知られずに我々は消えてゆく
住むところ定めなく 街の灯の谷を流亡し
人の間に埋もれて忘れられ消えはて
それでよいか否!
おまえたちは 我らを知らぬまま 昨日と同じ明日がくると思っているのだろう
だから教えてやるのだ!ここは
ここは我らのはびこる天地

新装版 大日本天狗党絵詞(2) (アフタヌーンKC)

新装版 大日本天狗党絵詞(2) (アフタヌーンKC)

1巻ではただ不気味という印象だった教授の、人間味のある部分が多く描かれていて、一気に好きなキャラクターになった。Z氏の登場により話は一気にスケールをまし、新宿のビルは異形へと変貌する。浦沢直樹20世紀少年をなぜだか連想した。しかしそれよりもっと生々しく、またもったいぶっていない。