美内すずえ 「ガラスの仮面」 2巻

気 気がつかなかった…
ふだんは道ばたの雑草のようにじみで目立たないなんのとりえもないつまらない少女なのに……
なぜかしら…?舞台が進むにしたがいだんだんあの子………
…光ってくる…!
あたりまえの笑顔が…あたりまえの恥ずかしそうな顔が あたりまえの悲しげな顔が
なぜかだんだん美しくみえてくる…!

ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)


若草物語」、猩紅熱のシーンは読んでいて圧倒された。
熱で苦しんでいるのはベスなのかマヤなのかもはやわからない。
少女漫画の目というのはただキラキラしているだけのものだと思っていた。
作中、マヤは芝居が言葉のアクセント、動き、間などでさまざまに変わることを知る。
漫画もまた、目の描き方一つでこうも喜び、憔悴、狂気を表現できるものなんだよな。