「平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!」

 去年パーティ会場で平山さんとばったり会ったんです。笑ってましたよ彼は。
 で、「あのさあ、京ちゃん、今度ラジオやるんだけど出ない?」と言う。本当にそう言ったんです。まあ、断る理由は何もないですよ。平山さんには前に僕がやっていた『怪ラジヲ』というラジオ番組にゲスト出演をお願いした際もご快諾いただいてますし。「ああいいですよ」と軽く答えました。
 ところが、いざ収録に来てみると「レギュラーゲスト」などというわけのわからない席が用意されていたわけです。僕はあんまり驚かないタイプなんですが、その僕がびっくりしましたよ。だって毎回来いというんですよTOKYO FMの人が。それが当然でしょうという態度なんです。おまけに、もう収録が始まっているというのに番組のタイトルも方向性も決まっていない。こんな馬鹿なことってあるんでしょうか。

小説家、平山夢明京極夏彦のラジオ「東京ガベージコレクション」の書籍化。平山夢明ファンとしては押さえておかないとね。僕、普段はラジオなんて全然聴かないんですけどね。「伊集院光 深夜の馬鹿力」ぐらいですね。でもこのラジオはほんとに面白い、平山先生の暴走と、それを病気のように扱う京極先生が。
さて、本書の内容に関してですが、やはり字に起こすとちょっと会話よりも勢いが落ちるかな。映画とペコイチ先生のコーナーは笑いました、特に「ワカラナイ」の紹介がひどい。
それから、平山夢明の処女作「Hot Plate」。この人は昔からずっとこういう作風なのね・・・かなり楽しく読めました。


本書中にラジオのテーマ曲がHYPNOFON「desviado social」というタイトルであると書いてありました。番組の雰囲気に実によくあっていると思います、好きです。
hypnofon - desviado social Video by HYPNOFON on Myspace