エントリーシート・新幹線・84分の1

―――エントリーシートが無い！
気づいたのは午後3時。明日訪問する企業からのメールには「持ち物：筆記用具・エントリーシート」と書いてある。何度読んでも書いてある。自分のバッグを何度探しても見つからない。家に忘れた・・・ここは神奈川。エントリーシートは会津若松。

その後5分で「会津若松まで取りに帰ろう！」という決断を下すポジティブさが自分にあったことに驚いた。泊めてもらっている友人Yには申し訳ない限りである。恩を返す方法が「お金」しか思いつかないことが輪をかけて申し訳ない限りである。ともあれ、僕は会津若松に向けて旅立った。東京へ行き、自由席の新幹線の切符を買って郡山へ。地震が起こって電車遅延、というので臨機応変にバスを使って6時半、会津若松到着！
速攻で家に帰りエントリーシートを確保、今来た行程をとんぼ返りである。家への滞在時間、わずか5分。往復所要時間約7時間と比べてあんまりな短さではあるが・・・まあいいや。道中で読みかけだった桜庭一樹「桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ。」を読破。よかった。それから、友人Yに家から持ってきた平山夢明「ダイナー」を押し付けた。恩を仇で返すとはこのことである。

桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。

ダイナー