曽田正人 「昴」 1巻
自分のせいで弟が死んだって?
あんたバッカじゃないかい?
”かずまなんていなきゃいいんだッ”、なる程、ひどいことを言ったもんだ。でもね…
仕方ないだろう、それはあんたの心の叫びなら!
違うもん、あたし、かずまのために踊ってきたんだから!
かずまがいなくなってまで、バレエやりたいなんて思ってなかったよ!!
どーも、よくわからないね… 弟のため?
ふうん…… ならもう、弟はいなくなっちゃったんだから、あんた、明日から踊らなくていいんだ?
え?
そんで……じゃあ明日から、あんたどうやって過ごすんだい?
- 作者: 曽田正人
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: コミック
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曽田作品は以前「シャカリキ!」を読んでいるのだが、それと比べて本作のあまりに絶望的な始まりはどうだろう。
アルブレヒトを演じる最中に気づくどん底のシーンは悲しい迫力がある。しかし、昴をそこからひっぱりあげるパレ・ガルニエの面々が、大変良い大人の一面を示しているなあとも思ったり。