加藤伸吉 「乱漫」
出口ぃ…? 知らんね
そ… そうすか…
おめぇ妙な事聞くな
え?
迷いたくてこの島に入ったんだろ
出る事なんて考えねぇでどんどん迷ったらいいじゃねぇか
- 作者: 加藤伸吉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: コミック
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乱の章 PART 1
混の章
乱の章 PART 2
漫の章
「国民クイズ」で有名な加藤伸吉の短編集、というかショートショート集というか、すでにこれは画集の域に達している。絵がめっちゃうまい漫画家さんは何人か上がると思いますが、その中でも異質でぶっ飛んでいて、誰にも真似の出来ないだろう絵を描く人です。
国民クイズはある程度現実的なストーリーだったのですが、この作品では幻想的で壮大過ぎる絵がたくさん見れます。また、異形物も大得意。巨大な建造物・生き物も、その精緻な筆によって凄まじいリアリティ・質量感があります。
僕のお気に入りは「混の三」の死神、そして「混の十二」。「混の十二」は「ワンダと巨像」を彷彿とさせるような壮大な空間の広がりを感じ、何分かずっとそのページを見つめていました。
絵に圧倒されるという感覚を味わいたい方は、ぜひ読んでみてください!