伊集院光 「のはなしさん」
29日に訃報を聞いてから考えていた。実際は「円楽師匠のご体調がすぐれない」という噂を聞いてから漠然と「僕は円楽師匠のお葬式に行くのか?行かないのか?」について考えていたが、いざ円楽師匠が亡くなられて、お通夜の具体的な話を聞いてからは毎日、このことばかり考えていた。「僕は『ごく近い身内』に入るのだろうか?」
- 作者: 伊集院光
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: 単行本
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伊集院光エッセイ集第3弾。相変わらずの理屈馬鹿っぷりだけど、だからこそ説得力があり、長い話でもしっかり組み立てられるのはラジオと同じでさすがの一言。1つの話は2〜3ページぐらいで軽く読めるものが多く、たぶん1年後ぐらいに読んだら全部忘れていて(失礼)また楽しめると思う。
それでも、一番最後のエピソードはとてもよかった。気にしていることについて心の中でいろいろと理由をつけて行動に移さないということ、あるよなぁ。