木村紺 「神戸在住」 5巻

「湯元」を見に行くと、一匹の猫がいた。そこから山手に歩き、有馬全体を望む。
霞たちこめる中、まどろむ様に浮かぶ温泉街。
ひとりたたずむ私の心に流れたのは、なぜか「アメイジンググレイス」だった。

神戸在住(5) (アフタヌーンKC)

神戸在住(5) (アフタヌーンKC)

この巻も心にかなり斬り込んでくるエピソードが。ほのぼのだけではない漫画である。絵自体は常におとなしい感じなのだが、基本的には心地よい雰囲気なので、そうではないエピソードの場合、空気感・雰囲気の違いが如実に伝わってくる。