岩明均 「寄生獣 完全版」 8巻
あんたには誰か心に……気にかかる人はいないのかねえ……
たとえ見ず知らずの相手でも1度かかわりをもっちまえばほうってはおけない……
それが人間てもんなんだ
それをあんたは……
まあいい……あんたにあとどれほどの時間が残っているのかは知らないけど……
でもできるだけ多くのことを…………
考えをめぐらせてみておくれ……ものごとすべて投げちゃあおしまいなんだからさ
どんなことがあろうとも決してあきらめず臨機応変にね……
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/06/23
- メディア: コミック
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長編の最後の巻が一番読み応えがあるというのは大変ありがたいことだと思う。
正直、6巻を読んだ時は「この漫画はここが芯!」と思っていたのですが、6巻〜8巻はどこも落とせるものではないなあと思いました。しかし、2巻で起こるある出来事が深くつながる当たり、やはり僕は6巻が一番読んでいて「ぐるぐる」しました。
ところで、このブログは本の中で気になった文章を選んで引用するというスタイルでやっているのですが、特に長編の後半は何を選んでいいものかとても迷います。
それ単体で意味のあるような、読みたくなるようなセリフを挙げたいし、かといって話自体の面白さはなるべくスポイルしないようにしたい。
散々迷った挙句、この「寄生獣」の最終巻からは上の文章を引用しました。
こんなブログをやっている事自体がいろんな話に触れる楽しみをスポイルしているのではないかと日々考えていますが、どうかみなさんが面白い漫画や小説に巡り会えますように。