美内すずえ 「ガラスの仮面」 6巻

マヤは本能で虫をよけた
あの虫にふれたときのいやな感触と さすかもしれないという恐怖が見えないだけによけい大きかった
今のマヤには虫一匹のことでもそれは事件だった
そしてこの頃からマヤの思考はだんだんマヒして 感情だけで動くようになっていったのである

ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)

めちゃくちゃになっている家の中で一人座り込むマヤの姿は一見すると虐待シーンに見えてしまう。
身を切りながらヘレンケラーを演じようとするマヤと亜弓。「演技」という言葉の持つ意味、認識を改めないといけなくなる。
また、前半の亜弓とマヤの完全アドリブ対決もすごい緊張感があった。
アドリブってどこまでつなげるものなんだろうか…
共演なのか、対決なのか。協力なのか、敵対なのか。