道満晴明 「ヴォイニッチホテル」 1巻

かつてこの島で崇められた三姉妹の魔女
スペイン軍がここの金目当てに侵攻してきた時も　彼女らは勇猛に戦った
暗闇の母テネブラルム　嘆きの母サスピリオルム　涙の母ラクリマルム
姉妹はその強大な魔力と三万の軍勢と戦い　大地をスペイン人の血で染めあげた

すげえ……　ちょっとしたラノベですね

お前　島の英雄譚と電撃文庫を一緒にすんな

ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

道満晴明の作品は「性本能と水爆戦 征服」を読んだことがありました。超短編で、エロくて、キャラの造形がシンプルだけど独特で、話もSF要素が満載ですらっとブラックなギャグが飛び出したりで、でもその作風ゆえにメジャーな店頭に並ぶことなど全く予想しておらず、これをいきつけの書店で見て驚きました。
さて内容ですが、南国の小さい島国にあるホテルを舞台にした群像劇、通称「グランドホテル方式」と呼ばれるものです。登場人物はかなり多めなのですが、「これだれだっけ？」ということは感じず、するする読めました。そしてキャラがかわいい！エレナ&ベルナのコンビがすっげぇかわいい。でもそこは道満晴明、出るわ出るわ少年誌のNGワード。オナニーしてるしラリってるし人はよく死ぬし！一筋縄ではいかない登場人物のみなさんで、2巻も大変期待です。今月のイチオシ！